ファッションフォトグラファー26年で培ったポートレートでモデルの表情を引き出す技を伝授!!
ポートレート撮影で一番多い相談が、モデルの表情をどうやって引き出せばいいかが分からないという質問です。
モデルの表情を引き出すのは難しいと、と思っている人が多いと思いますが
私は26年間ファッションフォトグラファーとして、さまざまな人物の表情をmm単位で引き出してきました。
それができないと、広告や雑誌の仕事でクライアントの満足度を上げることはできません。
私が26年間実践の現場で、でさまざまな人の表情を研究してきて。確信を持ってお伝えできる
モデルの表情の引き出し方を伝授します!
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【写真家】橘田龍馬_プロフィール
ファッションフォトグラファーとして26年間、ファッション広告、ファッション誌を撮影。
【WORKS】PARCO , EDWIN , NIKE , Yohji Yamamoto , UNITD ARROWS , WOWOWNikon , NEC ,HONDA ,三菱自動車,NHK
自分の撮りたい写真のイメージを明確にする
モデルの表情はmm単位で引き出すことができます。
しかし、自分がどういうイメージの写真を撮りたいかを明確にしないと、どんな表情を引き出せばいいのかが決まりません。
なので、写真を撮る前に必ず自分がどういうイメージの写真を撮りたいかを明確にしてください。
それを決めないと表情だけではなく、撮影場所、ヘアメイク、衣装、カメラ、レンズ、機材など何も決まりません。
最終ゴールである、撮りたい写真のイメージを軽視しがちですが、実はこれをするかどうかで
写真のクオリティーが、決まると言っても過言ではないくらい重要です。
撮影する前にモデルと最終的な写真のイメージを共有する
何も決めずに、撮影が始まってから写真のイメージを伝えればいいと思ってる人も多いと思いますが
先に写真のイメージを伝えておけば、モデルはヘアメイク、衣装、ポージング、表情など事前に準備することができます。
もし、ヘアメイク、スタイリストと組んで撮影する場合も同じで、フォトグラファーが写真のイメージが明確じゃないと
ヘアメイク、スタイリストは何を準備していいかも、その撮影のためのインプットが何もできません。
撮影は準備が9割ということを忘れずに、しっかりと準備をして撮影に備えましょう。
引き出したい表情の情報収集をする
撮りたい写真のイメージが決まれば、引き出したい表情もおおよそ決まります。
それを明確にするために、雑誌、SNSで引き出したい表情の見本を集めます。
この見本があれば、言葉だけではなくその写真を見せることによって、自分がやって欲しい表情を
明確に伝えることができます。
それは、表情だけではなくポージングなども写真を見せることによって、モデルに明確に伝えることができるのでぜひ実践してください。
写真を分析する時に大切なこと
私が写真や映画などを見る時は、その表情と感情をセットで分析します。
なぜ、そういうことをするかと言えば、そうすることで撮影の時にモデルに伝えやすく
モデルもやりやすいからです。
その感情は、『うれしい』『楽しい』『ワクワク』『幸せ』『辛い』『寂しい』だけではなく
『うれし恥ずかしい』『楽しいけどどこか不安』『緊張してるけどワクワク』などなど
、人の感情は単純ではなく複雑で無数にあります。
この感情を明確にすればするほど、写真のクオリティーは高くなり写真を見た人の心に刺さります。
モデルの表情を引き出すために重要な3つのポイント
それでは、私が実際にファッション広告の撮影で実践している、モデルの表情の引き出し方を
伝授します。
私はこのやり方で26年間ファッション広告や雑誌の撮影をしてきました。
モデルの表情が引き出せるようになるのでぜひ実践してみてください。
まず自分が先にその表情(空気感)になる
あなたは、目の前の人が真剣な表情をしている時に一人で笑えますか!?
それはモデルも同じです。
人は、目の前の人の雰囲気に強く影響されます。
目の前の人が笑ってたら釣られて笑顔になるし、目の前の人が真剣な表情をしていたら、合わせて真剣な表情になります。
それをポートレートのモデルの表情を引き出す時にも使えばいいだけです。
これができれば言葉はいらなくなります。
『表情』=『感情』=『言葉』
人の表情は1mm単位で引き出せます。
その時にとても重要な原理原則が
『表情』=『感情』=『言葉』
口角を上げたり、表情をコントロールしようとする人が多いですが
人の表情はコントーロルすることはできません。
不自然な表情の原因は、表情をコントロールしようとして
力を入れるからです。
被写体の『言葉』が『感情』を引き出し、その感情のまんまの
『表情』になります。
この原理原則は撮影の時だけではなく、日常でも同じなので日常から意識することで
表情は変わります。
感情を引き出しやすいようにシュチュエーションを設定する
『感情』と『表情』は完全一なので、モデルが『感情』を出しやすいようにその感じなれる
シュチュエーションを設定してあげます。
例えば、真剣なかっこいい表情が欲しい場合は、
・ライブの前の控え室
・ドキドキ楽しみな気分
・信頼できる仲間と一緒
・観客の声が聞こえてくる
など、自分が最終的に欲しい表情になるような、シュチュエーションを設定してあげれば
モデルは感情のスイッチを入れやすく、1mm単位で表情を引き出せます。
その時に、フォトグラファーが全然違う感情で前に立っていると、モデルは想像を膨らませる事ができないので、最初にフォトグラファーがその感情になる事が大切なのです。
モデルの表情の引き出し方参考動画
この動画にはモデルの表情の引き出し方を詳しく解説しています。
ポートレートを撮影する人は、この動画を見て何度も実践で練習してみてください。
これができるようになったら、自由自在にモデルの表情を引き出せるようになります。
【綺麗に見える立ち方_写真の撮られ方】
表情の引き出し方まとめ
ポートレートは、モデルの表情でいまると言っても過言ではありません。
表情を引き出すことに苦手意識を持っている人も多いですが、今回の私がファッションフォトグラファーとして
26年間研究し続けて、確信を持ってお伝えできる表情の引き出し方を実践するれば誰でも素敵な表情を
引き出すことはできるようになります。
1回でできない場合も諦めずに、繰り返し実践してください。
モデルの表情を自由自在にコントロールできるようになると、ポートレート撮影はもっともっと楽しくなります。
もし実践して分からない時は私にご相談ください!
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